Restorative Practice ③

この間、突然思い出した小学校教室での出来事。

 

担任が、掃除の時間にあるクラスメートにすごい剣幕で怒鳴りつけました。

「何勝手に掃除終りにしてるんだ!自分の担当が終わっても、他の人がまだ終わってないだろ!」

”他の人”の一人だった私はそれをなんとも思わなかったから、彼が大声で怒鳴られたことに驚きつつ、なるほどそうか、いけないことなのか、と納得したんだけれど、今思うと少し首をかしげる

 

彼は、自分の担当を全うした。それが周りの人よりも早く終わった。それだけです。あんな大声で怒鳴られるなんて、気の毒だったなと思います。てか彼、誰だったっけな。

 

自分がもし早く終わったとしても、周りでまだ取り組んでいる人がいたとしたら、それを手伝おうと思う。「そうすれば早く終わるしね」なんて言いながら。けれど、周りにはそれを強制しようとは思いません。手伝えよとも思いません。思わない方がいいと思う。立場や状況によって、持つべきマインドは違ってくると思います。

 

その話はまた置いておいて、

先生の教えは悪いことではないと思う。けれど、怒鳴る必要あったかしら?一つの考えとして提案されれば良かったようなものに思える。

小学校から高校まで、先生の怒鳴り声は度々学校に響いていたな。大体体育教官でしたね。(笑) そういう役割なんでしょう。おもひでは美化されるから、今やそれすらも青春のひと時になってたりするかもしれないけど、きっと怒鳴られてる当事はたまったもんじゃないよね。いっつもスカート丈を突っ込まれていた某友人が懐かしい。

 

Susan先生が、アイルランドの教育現場では、今"restorative practice"という改革が行われていると教えてくれました。そしてその改革は、「怒鳴ることは良くない」という立場なんだそうです。怒鳴ると先生も生徒も後に引けなくなるから、冷静に落ち着いて対処することが1番望ましい、そういう内容だそうです。何か問題があったときには、まず当事者に意見を聞く。

 

そうだなあ…怒鳴ることは、その場で制圧する効果はあるかもしれないけど、それって根本的な解決にはならないですよね。教育現場はすさまじいこともあるから、大きな声を出さなきゃならないこともあるかもしれないけど。

 

ていうか私、人生で怒鳴ったこと1度も無い。たぶん。

親になったら怒鳴ることもあるかしら。

 

 えり

 

P.S.

私のインターンシップ先の学校でもスカート丈のルールはあったみたいだけど、化粧やアクセサリーはみんなしてました。ピアス盛り盛りのイケイケ、髪刈り上げでアゲアゲな子とかいたよ。髪色の指定なんてものは当然ありません。みんな違うからね、あったら差別になっちゃうね。